東京市場 午前概況 早朝にドル円116円回復するも、定着せず

2014年11月12日 12:16

東京午前の為替市場は、円買い優勢。ドル円・クロス円とも早朝の円安地合いのなか高値をつけたが、後半は円買いが優勢となり、下値を探る展開となった。
 
早朝はNYタイム終盤、オセアニアタイムの流れを引き継ぎ円売り優勢となり、ドル円は一時116.02円まで上値を伸ばした。ただし大台での滞在時間は短く、ほどなくドル円は115.75円前後まで押し戻され軟調に推移。その後、日経平均株価が前日比+129円の17253円で寄り付いたものの、CME日経225先物の精算値を上回る水準で取引が始まったSGXの同指数と比較して、日経平均の伸びが鈍かったため、ドル円は上値を抑えられ軟調に推移。本邦株価が年初来の高値を塗り替え、一時17400円台を回復させる堅調さを見せたが為替市場は反応せず、前引けにかけて株価の上げ幅が縮小すると円買いが優勢となり、ドル円は115.25円までレンジ下限を広げた。菅官房長官が会見で、衆院解散に否定的な見解を示し、自身が選挙活動を行っていないと発言したことが、前引け間際の株価失速を誘発して円買いにつながったとの指摘もあった。
 
クロス円は早朝の円安地合いのなか、ユーロ円が144.73円、ポンド円が184.68円、豪ドル円が100.85円まで上昇したが、昨日の大幅な上昇の反動もあり、本邦株式市場の前引けにかけて円が買われると、ユーロ円は143.78円、ポンド円は183.50円、豪ドル円は100.23円まで下落した。
 
本日はロンドンタイムに英雇用関連指標や英インフレ報告の公表など、為替市場に影響を与えそうな指標が散見される。調整の円買いが一段落したとしても、同指標で弱い結果が並べば、欧州を始めとする世界先行き景気懸念を背景に、さらにリスク回避の円買いが進む展開も想定すべきか。
 
 
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