東京市場 午前概況 日経平均大幅反落も、ドル円109円前半でしっかり

2014年09月30日 12:11

東京タイム午前の為替相場は小動き。明日から週後半にかけて、日銀短観、ECB理事会や、米雇用統計など注目イベントを控え、様子見ムードが強い。日経平均は、米株安や香港でのデモ拡大、8月鉱工業生産が市場予想を下回ったことなどを嫌気して、下げ幅を前日比200円超に広げるなど軟調な推移となったが、為替相場の反応は限定的。ドル円は下押しを109.31円にとどめ、底堅い動き。8月の鉱工業生産は前月比でプラス予想に反して1.5%減と低調な結果となった一方で、同失業率は3.5%に改善し、有効求人倍率は前月から横ばい。また、中国9月HSBC製造業PMI・改定値は速報値や市場予想の50.5から50.2に小幅下方修正された。ただ、景気判断の分岐点である50を上回っており、為替市場の反応は限定的。
 
株安を背景に、クロス円は小幅ながら上値の重い動きで、ユーロ円は138.70円、ポンド円は177.46円まで下押した。オセアニア通貨も、豪ドル円は95.13円、NZドル円は84.73円まで弱含んだ。対ドルではオセアニア通貨を中心にドル買いが先行して、豪ドル/ドルは0.8694ドル、NZドル/ドルは0.7746ドルまでレンジ下限を拡大し、ユーロドルは1.2682ドル、ポンドドルは1.6225ドルまで下押した。ただ様子見ムードが強い中、ドル買いも続かず、NY終値付近に水準を戻すなど値動きは限られた。
 
午後も明日以降のイベントを控え、様子見ムードが続きそうだ。日経平均の大幅反落にも底堅い動きが続いているドル円は、後場の日経平均が下げ幅を縮小する動きとなれば、昨日につけた年初来高値109.75円を試す可能性はあるか。香港の民主化運動の動向は引き続き注目したい。
 
 
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