東京市場 午前概況 日経平均の大幅反落に反応限定も、ドル円 重い動き

2015年01月16日 12:08

東京タイム午前の為替相場は日経平均株価の大幅下落を背景にやや円買いが優勢も、反応は限定的。早朝こそ海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円にやや荒っぽい動きが見られたが、徐々に落ち着きを取り戻した。ドル円は一時116.57円まで反発するも、日経平均が前引けにかけて480円安水準まで下げ幅を拡大したことを嫌気して115.86円まで下押した。
 
ユーロ円は昨年10月16日以来の安値134.70円、ポンド円は175.85円を安値に下げ渋るも、戻りは鈍い。昨日にスイス国立銀行(SNB)による対ユーロでの上限撤廃を背景に、歴史的な大幅変動を見せたスイスフラン(CHF)円は133.77円を安値に136円前後でいったんは動意が一服。また、ユーロドルは1.1600ドルを安値に1.16ドル前半で上値の重い動きとなった。来週の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加緩和観測や対CHFでの急落が引き続きユーロの重しとなっている。ポンドドルは1.51ドル後半で動意は限定的
 
オセアニア通貨は底堅い動き。豪ドル円は94.98円から95.82円、NZドル円は90.23円から91.28円まで持ち直したほか、豪ドル/ドルは0.8240ドル、NZドル/ドルは0.7854ドルまで小幅高。14日に1.20加ドル台まで加ドル安が進んだドル/加ドルは1.19加ドル後半での推移で、加ドルの買い戻しは鈍い。
 
日経平均の大幅反落にドル円の反応は限られているが、足元では下方向を探りやすい地合いになっている。日米株安や米長期債利回りの低下と、原油安を背景にリスクオフの動きが強まりやすい。