東京市場 午前概況 日米首脳会談開催、ドル円は102円半ばで小動き
2014年04月24日 12:44
東京タイム午前、ドル円は102円半ばで小動きだった。日米首脳会談の結果待ちもあって様子見ムードが強かった。会談の焦点でもあるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の担当相である甘利氏が、14時に会見を行うと発表したことも、売買を控えさせる要因に加わった。明日も本邦消費者物価指数、来週に日米金融政策の発表が予定されており、金融市場全般的に動きにくさがある。日経平均株価が小幅安レンジでの動きとなるなか、ドル円は102.41円までじり安となる程度だった。
欧州通貨もユーロドルが1.3820ドル前後、ユーロ円が141.60円付近、ポンドドルが1.67ドル後半、ポンド円は172円前後で推移。ドル/スイスフラン(CHF)も0.8830CHF前後、CHF円は116円前後で小動きだった。
NZドルは、NZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を引き上げ、声明でインフレ圧力に言及したことが支えとなった。NZドル/ドルが0.8637ドルと1週間ぶりの高値をつけ、NZドル円も一時88.50円と昨日のレンジを上回っている。もっとも、金融政策発表直後のNZドル買いの勢いにはすでに一巡感があり、為替を含めた市場全般の様子見ムードのなかで比較的落ち着いた推移といえた。豪ドル/ドルは0.93ドル割れを中心としたレンジで、豪ドル円は95円前半で小動き。ドル/加ドルは1.1030加ドル前後、加ドル円は92円後半でこう着状態だった。
午後も、まずは14時の甘利TPP担当相の会見を控え様子見ムードが先行しそうだ。発表内容によって、市場も相応の動意を見せるかもしれない。しかしレンジを大きく抜けて売り買いが進むようなサプライズは期待しにくい。その後は明日以降のイベント待ちで、動意は少なくとも比較的材料になりそうな本日の欧米タイムの経済指標などの発表を受けてからとなるだろう。