東京市場 午前概況 手がかり乏しく、ドル円101円後半で重い動き
2014年06月20日 12:52
東京午前の為替相場は小動き。本日は日米で主な経済指標の発表や注目のイベントも予定されておらず手がかりが少ない中、頼りの日経平均は週末要因も加わり動意が鈍く材料視されず。日経平均は堅調地合いを維持するも、過熱感への警戒感や利食い売りも散見する中、上値は限定的。時間外の米10年債利回りはやや低下気味に推移。ドル円は、NYタイムの長期債利回りの上昇局面でも102円の大台復帰を果たせず上値が重かったこともあり、やや売りが優勢で101.82円まで下押した。本日は商業決済が集中するゴトー(5・10)日に当たるが、仲値公示にかけても実需に絡んだ動意は限られ、レンジはわずか15銭程度にとどまった。また、ユーロ円は138.60円台、ポンド円は173.60円付近、豪ドル円は95円後半を中心に小幅上下動。
主要通貨は対ドルで小じっかり。ユーロドルは1.3620ドル、豪ドル/ドルは0.9415ドル、NZドル/ドルは0.8722ドルまで小幅ながらドル売りが優勢となった。また、昨日に2008年10月以来、5年8カ月ぶりの高い水準となる1.7063ドルまで上昇したポンドドルは1.70ドル半ばで堅調地合いを維持。カーニーBOE総裁に続いて、複数のMPC委員も利上げに前向きな見解を示しており、早ければ年内にも利上げするとの見方が出るなど、早期利上げ期待感が強まっているのが背景。また、加ドルはイラク懸念による原油価格の上昇も下支えに堅調な動きで、ドル/加ドルは1月上旬以来の加ドル高水準となる1.0810加ドル台での推移が継続した。
午後も新規材料が乏しく、為替相場は動意に欠け状態が続きそうだ。ただ、ドル円は週末要因も加わる中、102円大台がやや重くなっている動きを意識し、円ショートポジションの解消が強まる可能性もあり警戒したい。