東京市場 午前概況 小幅にドル買い・円売り先行も調整で軽い巻き戻し

2014年08月22日 12:20

東京タイム午前は、イベント控え値幅は限られたものの、ドル買い・円売りが先行した。FOMC議事録で強まった米利上げ時期の前倒し観測によるドル買いや、S&P500が最高値を更新するなど市場の地合いの底堅さを背景としたリスク選好の円売りから、ドル円は一時103.96円と、昨日高値103.97円に迫った。しかしNYタイムにFRB議長・ECB総裁の講演を控えて様子見ムードも強く、さらにトレンドを強めるには至らなかった。小幅続伸で推移していた日経平均株価が一時マイナスに転じたこともあり、103.76円まで調整した。もっとも状況に大きな変化はなく、ドル高・円安地合いを大きく損なっていない。
 
対他通貨でもドル買い・円売りが先行。対ドル・対円で各通貨ともまちまちの動きで、ユーロドルが1.3274ドルまでじり安となった一方、ユーロ円は一時138.00円と1日以来の大台回復。その他、ポンドドルは1.6571ドル、NZドル/ドルは0.8388ドルまで小幅安。ドル/スイスフラン(CHF)は0.9121CHF、ドル/加ドルは1.0948加ドルまで、ドル買い・他通貨売りとなった。クロス円は、ポンド円が172.28円、CHF円は114.00円までじり高となった。
 
ただ、やはりイベント前とあって一方的な値動きにはならず、その後はユーロ円が137.83円、ポンド円が172.02円、CHF円が113.87円まで水準を下げるなど、株価軟化を意識した円買い戻しも見られた。一方で対ドルで各通貨が底堅さを示し始め、豪ドル/ドルは0.9301ドルを下限としたこう着状態から0.9320ドルまで強含んだ。その影響で豪ドル円は小幅高ながら昨年6月以来の高値96.77円をつけた。加ドルも対ドルで1.0937加ドルまで加ドルじり高。
 
午前の為替は、ドル買い・円売りの先行やその巻き戻しと小幅に上下したものの、基本的にイベント前の調整の範囲。午後も小幅に水準を上下させつつも、一定レンジにとどまりやすいだろう。
 
 
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