東京市場 午前概況 小動きもドル堅調、ドル円は121.86円を示現

2014年12月08日 12:27

東京午前の為替市場は、序盤はドル買い、後半は円買いがやや優勢も値幅は限定的。ドル円は一時121.86円まで年初来高値を塗り替えたものの、本邦GDPの下方修正も重しとなり、121円半ばに水準を戻した。 
 
本邦7-9月期GDP・2次速報値は1次速報値からの上方修正が見込まれていたが、結果は前期比・前年比ともに1次速報値から下方修正された。発表後に円の買い戻しの動きも見られたが、10-12月期GDPはプラス成長が見込まれ、影響は限られた。ドル高・円安の地合いが維持され、ポンドドルは1.5562ドルまで年初来安値を更新し、ユーロドルも1.22ドル後半で戻りが鈍い。また、ユーロ円は149.79円、加ドル円は106.52円まで年初来高値を更新し、ポンド円も高値圏の189円台で小じっかり。
 
オセアニア通貨はやや重い動き。豪ドル/ドルは2010年6月以来の0.83ドル大台を割り込むと0.8290ドルまで下げ幅を拡大し、NZドル/ドルは0.7643ドルまで弱含んだ。対円でも、豪ドル円は100.77円、NZドル円は92.93円まで足元の安値を更新した。中国11月貿易収支は市場予想の黒字額を上回る544.7億ドルの黒字となったが、輸出と輸入は前年比でともに前月より鈍化。輸入はプラス予想に反して、6.7%減となった。
 
ドル高基調は続くものの、午後は手掛かりとなりそうなイベントもなく様子見か。米雇用統計や本邦7-9月期GDPを受けた取引も一巡しており、落ち着いた値動きが予想される。ただ、ここ最近の為替市場は株価と連動した動きをみせているだけに、午後の本邦株価の動向に注目したい。