東京市場 午前概況 小動き、地政学リスクが緩むも動意にはつながらず

2014年08月18日 11:43

午前の為替市場は小動き。先週末の海外市場で意識されたウクライナをめぐる緊張が、さらに高まるような展開にはならなかったことで、週明けはドル円・クロス円は買い戻しが先行した。週末に行われたウクライナ情勢をめぐるロシア・ウクライナ・ドイツ・フランスの4カ国外相会談で、事態の打開に向け関係国が歩み寄る姿勢を示していることも、リスク回避姿勢を緩和させた。ただ、ウクライナ軍と武装勢力との戦闘は継続しており、市場には緊張感が残っていることから、円売りの勢いは限定的だった。関連市場では、日経平均株価は先週末終値を挟んで小幅に振幅する程度だった。
 
ドル円は序盤に102.45円までもち直したが、材料難の中で買い一巡後は102.30円付近へ押し戻された。クロス円の動向もドル円とほぼ同じ感じで、ユーロ円は137.20円の高値示現後は伸び悩んだ。
 
ドルストレートも小動き。ユーロドルは1.3390ドル、ポンドドルは1.6720ドルを中心にもち合いが続いた。ポンドに関しては、英8月ライトムーブ住宅価格が-2.9%と、2カ月連続で前の月を下回ったが、材料視されなかった。
 
この後も、ウクライナ・イラク情勢に対する目配りは必要ながらも、手掛かりが少ないなかで為替市場の動意が強まるとは考えにくい。ドル円・クロス円は足もとレンジでの上下動が続くことになるか。
 
 
XEMarkets 口座開設