東京市場 午前概況 小動き、ユーロドルは年初来安値更新の動き継続

2014年08月27日 11:55

東京タイム午前の為替相場は小動きも、ユーロの軟調地合いは継続。ほぼ昨日の安値付近で引けたユーロドルは下値模索の動きを継続させ、1.3153ドルまでレンジ下限を拡大。昨年9月6日以来の安値をつけた。ユーロ円も136.90円まで弱含んだ。米景気に対する先行き期待感からドルの堅調地合いが続いている一方で、ユーロ圏の景気鈍化への懸念や追加緩和観測でユーロの下落トレンドは変わらず。ユーロの反発力は乏しい。また、ポンドドルは昨日来の安値圏1.65ドル半ば、ポンド円は172円前半で小幅な上下にとどまった。
 
ドル円は104円前半で推移。小反発で寄り付いた日経平均株価に連動して、昨日の高値に並ぶ104.17円まで上昇した。ただ、日経平均が一時マイナス圏に沈むなど伸び悩み、時間外の米10年債利回りが低下したことから買いは続かなかったが、値動きは104.01-104.17円の狭いレンジにとどまり、底堅さを示した。注目された露・ウクライナ首脳会談で大きな進展はなかったものの、2国間協議の開催や緊張の緩和で合意し、地政学リスクへの懸念が緩んだこともドル円の下支えとなった。
 
資源国通貨は小じっかり。豪ドル/ドルは0.9322ドル、NZドル/ドルは0.8359ドルまで買いが先行。ドル/加ドルは、昨日に1.10加ドルの大台を目前に加ドル安が一服し、本日は1.0931加ドルまで加ドルの買い戻しが進んでいる。対円でも、豪ドル円は97.04円、NZドル円は87.01円、加ドル円は95.26円まで買われた。
 
ドル円は底堅い動きが続くか。午後も手がかりが乏しく、日経平均の動向を眺めながらの動きが続きそうだ。午後の日経平均が1万5500円台を割り込み、下げ幅を拡大する動きとなれば、ドル円は104円割れを試す動きも予想されるが、昨日同様に103円後半では底堅さを示しそうだ。