東京市場 午前概況 取引薄いなか円売り・ドル買い、ドル円118円回復

2014年11月28日 12:46

東京タイム午前は感謝祭後の米休日の谷間で参加者が限られるなか、海外市場の流れを引き継ぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。株価上昇を受けたリスク選好による円売り、そして2年債金利が初のマイナスとなったことも円売りに作用した可能性がある。ドル円は昨日の水準を上回り118.29円まで上昇。クロス円でも、対ドルでの各通貨下落に引っ張られつつもユーロ円が147.29円まで水準を上げるなど、円売りが進んだ。ポンド円は185.89円、スイスフラン(CHF)円は122.54円、豪ドル円は100.73円、NZドル円は92.93円、加ドル円は104.27円まで上昇した。
 
対ドルでは、ドル買い優勢のなか各通貨とも弱含み。ユーロドルは一時1.2447ドル、ポンドドルは1.5705ドル、豪ドル/ドルは0.8502ドル、ドル/加ドルは1.1354加ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9655CHFまでドル高・他通貨安が進んだ。NZドル/ドルもドル買いが強まった局面で、早朝につけた0.7839ドルに近づいた。石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りによる原油価格下落にともない、加ドルなど産油国通貨が対ドルで売られた流れを引き継いだ面もあったようだ。ただ、クロス円の底堅さが支えとなったようで、対ドルでの売りの勢いは次第に緩和した。
 
午後も円売り地合いを維持できるか注視することになる。次第に月末フローで強まるとされている、ドル売り・円買いやユーロ買い、ポンド買いの影響が出てくる可能性もあるため留意したい。足元でドル円は118.10円台と、米10年債利回りが時間外取引で一時2.204%まで低下していることも重しとなり始めているようだ。