東京市場 午前概況 利上げ継続期待感でNZドル堅調、豪ドルは重い動き

2014年06月12日 12:00

東京午前の為替相場では、NZドルが一段高となり、豪ドルは上値の重い動きとなった。オセアニアタイムでRBNZは3回連続となる利上げを実施し、ウィーラーRBNZ総裁はインフレ圧力抑制に向けて利上げを継続する方針を示した。この先も利上げが継続するとの期待感を支えに、NZドルは上昇した。東京タイムでもその流れを引き継ぎ、NZドル/ドルは0.8652ドルまで一段高となり、NZドル円は88.30円まで上値を伸ばし、5月15日以来の高値をつけた。豪ドルはNZドル高に連動し買いが先行したが、豪ドル/NZドルで豪ドル売り・NZドル買いが強まったことで、徐々に対ドル・対円でも上値が重くなった。午前に発表された豪5月就業者数は市場予想の1万人増に対して、4800人の減少となり、失業率は市場予想通りの5.8%。発表直後の豪ドルは売りで反応し、豪ドル/ドルは0.9351ドル、豪ドル円は95.42円まで下落した。ただ、就業者数の減少は非常勤雇用者数の減少によるもので、正規雇用者数は前月より増加したこともあり、豪ドルは対ドル・対円でNY終値水準まで買い戻された。
 日経平均は一時200円超の水準まで下げ幅を拡大したが、ドル円は102円割れの水準では底堅さを示し、日経平均が前引けにかけて下げ幅を縮小する動きを眺めながら102.13円までわずかながら上値を伸ばした。また、ユーロ円は138.27円、ポンド円は171.53円まで上昇するなど小じっかり。対ドルでも底堅い動きで、ユーロドルは1.3540ドル付近、ポンドドルは1.67ドル後半で推移。
 午後のドル円は102円前半でやや戻りを試す動きとなるか。海外市場同様に東京タイム午前も102円割れの水準では底堅さを示したことで、買い戻しが入りやすい。また、後場の日経平均も、売りが一巡し明日の日銀金融政策決定会合の公表を控え下げ幅を縮小する動きが続きそうだ。