東京市場 午前概況 円高・ドル安、ドル円は107円後半へ低下

2014年10月27日 12:21

東京午前の為替市場は円高・ドル安。ECBの銀行ストレステストの結果公表を無難に通過し、市場の目線が今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合へ移る中で、ポジション調整が進んだ。先週末、米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した通貨先物のポジショニングで、円ショートやドルロングが減少していたことが改めて意識されたもよう。ただ、それ以外に取引を促すような材料はなく、円買い・ドル売りの勢いも限定的だった。
 
ドル円は、明け方の取引量が少ない時間帯に108.38円まで上値を伸ばしたが、同水準を高値に107.86円まで押し戻された。ただ、先週末安値107.78円を前に下げ渋るなど、底堅さも示した。クロス円もさえない展開。ドル円の下押しや100円超上昇して始まった日経平均株価が失速したことが影響した。ユーロ円は136.97円、ポンド円は173.71円、スイスフラン円は113.53円、豪ドル円は95.02円、NZドル円は84.79円、加ドル円は96.13円まで下げる場面がみられた。
 
一方で、他通貨はドルに対してしっかり。ユーロドルは1.2715ドル、ポンドドルは1.6109ドル、豪ドル/ドルは0.8824ドル、ドル/加ドルは1.1213加ドルまでドルが弱含んだ。
 
この後も、午前の流れが尾を引いて、ポジション調整が続く可能性はある。しかし、手掛かりとなりそうな材料が少ない中で、ドル円・クロス円ともに値動きはそれほど期待しづらいか。ドル円は、先週末安値107.78円やその下側の日足一目均衡表・基準線107.66円近辺で支えられるかどうかが、超短期的な強弱の判断材料になりそうである。
 
 
 
XEMarkets 口座開設