東京市場 午前概況 円買い先行も、押し目拾われドル円は109円回復

2014年09月26日 12:18

東京タイム午前は、海外市場の流れを受け、株安・円高が先行したものの、調整が一巡するとドル買い・円売り方向への動きが強まった。
 
海外市場の株安を受けた本邦株価の安寄りを警戒し、ドル円はSGX225先物の寄り付き目前に昨日の水準を割り込む108.47円まで円買いを進めた。クロス円も、ユーロ円が138.39円と昨日安値を下回り、ポンド円は177.16円、スイスフラン(CHF)円が114.66円まで下落。資源国通貨も、豪ドル円が95.52円、加ドル円が97.67円まで水準を下げ、NZドル円は86円前半の安値でもみ合った。
 しかし、ドル円は株式寄り前で円買い一巡。クロス円も下げ渋った。じりじり戻りを試すなか塩崎厚労相が、懸念されていたGPIF改革について「先送りの意図はまったくない」との見解を示したことも円売りの後押しとなった。押し目拾いの動きに弾みがつき、ドル円は109.11円まで上昇。ユーロ円が139.01円、ポンド円が177.93円、CHF円が115.14円、豪ドル円は95.84円、NZドル円が86.53円、加ドル円が98.11円まで水準を上げた。
 
対ドルでは各通貨とも動きが重かった。クロス円は戻りを見せたが、ドル円も上昇を強めた影響から、ユーロドルは1.2740ドルまで小幅安。ポンドドルは1.6304ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9478CHFまで欧州通貨安に。資源国通貨も豪ドル/ドルが0.8772ドル、NZドル/ドルが0.7915ドル、ドル/加ドルが1.1123加ドルまで対ドルで弱含んだ。
 
円買い一巡で、ドル円は昨日の109.38円からの下落幅を取り戻す流れが続くか。ただ、すでに109円台へ戻したため、目先の戻り余地は乏しくなっている可能性がある。昨日高値を上抜けるには、欧米での新たな材料を待つ必要がありそうだ。
 
 
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