東京市場 午前概況 円買い優勢 RBA理事会控えた豪ドルは小動き

2015年02月03日 12:32

東京タイム午前は円買いが優勢となり、ドルも弱含んだ。日経平均株価は寄り付き直後を高値に80円安付近まで失速。この動きも円の買い戻しを誘っている。昨日の米市場では、原油価格の続伸を受けたエネルギー株の上昇が相場をけん引し、米株価指数が終盤に急騰した。しかし、中盤までは米1月ISM製造業景況指数の弱含みなどで上値が重かったこともあり、相場の力強さには懐疑的な見方もある。本邦株式市場は流れへ完全に追随できず、週末の米雇用統計も見据えて利益確定が優先されたような展開となった。
 
ドル円は117.17円まで失速し、NYタイムで反発した値幅をほとんど失った。ユーロ円は132.98円、ポンド円は176.24円、スイスフラン(CHF)円は126.21円、豪ドル円は91.48円、NZドル円は85.59円、加ドル円は93.13円まで揃って円高で推移した。
 
ユーロドルは1.13ドル半ば、ポンドドルは1.50ドル半ばで下値が限定的。豪ドル/ドルは昨日高値を超える0.7833ドルまで瞬間的に上振れる場面もあった。ただ、午後に豪準備銀行(RBA)の政策発表が予定されており、利下げへの警戒感も根強く買い切れない展開。
 
この後はRBA理事会が注目材料。利下げを見込む向きも一定の割合で存在するため、初期反応は据え置きなら買い、利下げなら売りと単純なものになりそうだ。ただし声明における政策を決定した経緯や、今後の見通しに関するスタンスに変化があればその後に神経質な反応を示すことが考えられる。全体の強弱を見定めたい。