東京市場 午前概況 円相場は動意薄、豪GDPも十分な手がかりとならず

2014年09月03日 12:31

東京午前の為替市場は落ち着いた展開。昨日までの流れを引き継いで、ドル円は105.28円まで強含んだが、105円半ばの壁にトライするほどの動意はなかった。続伸して始まった日経平均株価は上昇幅を維持し、もみ合いに。米長期債利回りはわずかに上昇しているが、手がかりとなるほどの動きはない。
 
ユーロ円は138.26円まで上昇し、昨日高値をやや上回ったが、円売りは東京序盤に限られた。ポンド円は173.38円、加ドル円は96.32円まで強含み。
 
豪ドルは4-6月期の豪GDPが市場予想の伸びを上回ったことで買いが優勢に。豪ドル/ドルは0.9304ドル、豪ドル円は97.83円まで上昇。豪ドル円は昨年5月以来の高値を更新した。ただ、豪ドル買いは一時的。その後の豪ドル/ドルは0.9263ドルまで弱含むなど、豪GDPを手がかりとして方向感は発生していない。
 
NZドル/ドルは0.8294ドル、NZドル円は87.25円まで水準を切り下げた。乳製品価格の下落が続くなかで、NZ利上げ局面の小休止観測が強まっている。
 
ユーロドルは1.31ドル前半、ポンドドルは1.64ドル後半で小動き。ポンドドルは昨日からの安値圏で底ばいを続けている。スコットランドの独立問題が重し。
 
東京午後は引き続き円安・ドル高方向を意識しておきたい。ドル円のモメンタムにまだ衰えはみえず、上値トライの機運を残している。年初来高値の105.45円やオプションバリアが観測されている105.50円は壁となるだろうが、おそらく通過点だろう。スティーブンスRBA総裁が講演予定であり、金融政策や景気認識に関する発言は注目される。
 
 
 
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