東京市場 午前概況 円安推移維持、ドル円は119.94円まで高値更新

2014年12月04日 13:30

東京タイム午前は海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円は上値を試す展開に。本邦株価の底堅い寄り付きを受けたリスク選好の円売りへの意識や、選挙でアベノミクス推進を掲げる与党が有利との見方も円売りを支援した。ドル円は2007年7月以来の高値を119.94円まで更新している。クロス円も、ポンド円が一時188.21円、加ドル円が105.55円と2008年以来の高値をつけるなど円売り優勢。ユーロ円は147.64円、スイスフラン(CHF)円は122.69円まで水準を上げる場面があった。
 
対ドルでは欧州通貨が底堅かった。ポンドドルは、英サービス業PMIが強かったほか、英秋季財政報告で英成長率見通しが引き上げられたことも手がかりとなり、昨日に1.57ドル台を回復した流れを維持。1.57ドル付近で推移した。海外で軟調だったユーロドルも1.2320ドルまで緩やかに戻した。ただ、ドル円が終盤にドル買い・円売りを再び強め始めると、上値が重くなった。
 
オセアニア通貨は、豪指標の好結果を受けて買いが強まったものの失速。豪ドル/ドルは0.8429ドル、豪ドル円は円安も手伝って100.95円まで上昇。NZドル/ドルも0.7768ドル、NZドル円は93.06円まで一時水準を回復した。しかし対円でのドル買い戻しが強まると、海外市場での軟調な地合いがぶり返し、豪ドル/ドルは0.8382ドル、NZドル/ドルも0.7738ドルまで安値を更新。豪ドル円は100円半ば、NZドル円は93円割れへ下押した。
 
午後も円安推移が続きそう。ただ、早出の欧州勢の動きが強まり、ユーロに動意があると、対ユーロでのドルや円の動きが荒っぽい上下を誘う可能性がある。