東京市場 午前概況 円安小休止 ドル高修正も加わりドル円は失速

2014年11月04日 12:34

東京タイム午前はドル円・クロス円に利益確定の売りが入った。連休明けの本邦勢は、週末から続いた円安地合いには慎重な姿勢で臨んでいる。日経平均株価が、海外の先物市場で先行して示現した17000円台で伸び悩んだことも、ドル円やクロス円の上値追いを消極的にさせた要因とみられる。前日の欧米株が上昇基調を一巡させ、中国・香港株が下落して取引を開始させるなど、世界的な株高が一服したことも短期的なポジション調整を促した。
 
ドル円は一時113.39円までレンジ下限を拡大。時間外の米長期金利が低下傾向だったため、前日のドル高に修正が入ったことも重し。ドルインデックスは昨日、2010年6月以来の高水準となる87.406まで上昇したが、今日は下押しが先行している。ユーロ円は141.83円、ポンド円は181.29円、NZドル円は87.67円、加ドル円は99.88円まで売られるなど、クロス円でも円安の反動がみられた。
 
豪ドル/ドルは9月豪小売データの予想比上振れを好感して0.8710ドルまで反射的に買われる場面があったが続かず。同時に発表された貿易統計の悪化も嫌って0.8646ドルまで失速するなど、豪準備銀行(RBA)の金融政策発表を控えてやや荒っぽい動きだった。豪ドル円は円安修正のなかで、対ドルの反落もあって98.31円まで下値を広げた。対ドルはドルの動向に若干振られつつも、ユーロドルは1.25ドル前後、ポンドドルは1.59ドル後半、NZドル/ドルは0.77ドル前半から半ばを中心に振幅。方向感には乏しかった。
 
午後はRBAの政策発表が予定されているが、サプライズを期待する向きは少ない。前日の海外市場では円安が継続したものの関連市場は比較的落ち着いており、海外勢がドル円やクロス円の下押し場面を再び積極的に仕掛けてくるかもまだイメージしづらい。今週は注目度の高いイベントも多く、米国では中間選挙も予定されており、いったん落ち着いた動きに移行することも想定される。
 
 
XEMarkets 口座開設