東京市場 午前概況 円安・ドル高が加速、ドル円は105円台を視野に

2014年09月02日 12:02

東京午前の為替市場は円安・ドル高が加速。ドル円は104.77円まで上昇し、1月以来の高値を更新した。年初来高値である105.45円を射程圏内に入れつつある。
 
日経平均株価が200円超の上昇幅となったことや、時間外取引で米長期債利回りが上昇したことが短期的な背景。安倍内閣改造がアベノミクスとの関連で再び脚光を浴びているとの指摘もあった。再来週には米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を伴う米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているため、米金融政策に対する注目も高まりやすい。来年中頃にFOMCが利上げを開始するなら、イエレンFRB議長が会見で方針を説明する機会はあまり多くなく、思惑が高まりやすいといえる。
 
ユーロドルは1.3117ドルまで下げて年初来安値を更新。ウクライナ情勢も懸念要因。ポンドドルは1.6579ドル、豪ドル/ドルは0.9310ドル、NZドル/ドルは0.8353ドルまで水準を切り下げた。今週、各国中銀は政策金利発表を行うが、政策変更はない見通し。発表された豪経常収支や豪住宅建設許可件数が市場予想に対してやや強めの結果だったことで、一時豪ドル買いが入ったものの、全般的なドル高の流れを押し戻すほど豪ドル買いに勢いはなかった。
 
ユーロ円は137.48円、ポンド円は173.77円、加ドル円は96.19円、豪ドル円は97.59円、NZドル円は87.57円まで強含み。
 
午後は、豪準備銀行(RBA)理事会の声明文に注目。早ければ年末か年明けにも豪利上げが見込まれるなかで、先週発表された4-6月期の豪民間設備投資が増加に転じたことをRBAがどのように評価するかが焦点。鉱業セクターの設備投資額も上向いた。RBAの慎重さを見定める試金石となるか。
 
ドル円は堅調な流れを維持するだろう。低ボラティリティ相場の反動が出始めている印象だ。安易な逆張りは禁物。
 
 
 
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