東京市場 午前概況 円安・ドル高、リスクイベントを一つ消化

2015年01月20日 12:31

午前は円安・ドル高。日経平均株価が大幅続伸の動きとなっていることで円売りが入り、年内の米利上げ観測を背景としたドル買いも入った。先週末にかけて115円台まで下落したドル円の反発の流れが鮮明化している。発表された一連の中国経済指標が強く、今週のリスクイベントを一つこなしたことも円売りの背景。減速している中国経済に対する不安を煽るような結果ではなかった。
 
ドル円は118.32円まで上げ幅を拡大。ユーロ円は137.12円、ポンド円は178.25円まで高値を更新している。荒っぽい値動きが続いているスイスフラン円は134.74円まで上昇。日経平均株価は続伸し、251円高で前場を引けた。
 
ユーロドルは1.1572ドル、ポンドドルは1.5058ドルまでドル高推移。ほぼ織り込み済みながら、年内の米利上げ観測がドル高の背景。来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。
 
豪ドル/ドルは0.8169ドルまで下げた後、中国経済指標の発表前にかけて0.8210ドル付近へ反転。発表後は0.81ドル後半へと再び重くなっている。中国経済指標で動意が高まったが、オセアニア通貨買いは一時的だった。97.17円まで上げた豪ドル円は96円半ばで伸び悩んでいる。
 
ドル円の上値118.53円には今月5日以降の短期下降トレンドラインが控えている。21日移動平均線は緩やかに下向きであり、118円半ばは戻り売りのめどとなる。上抜けばドル円の反発の流れがより鮮明になるものの、日銀金融政策決定会合や欧州中央銀行(ECB)理事会、ギリシャ総選挙を控えて円売りが勢いを増すとは思えない。