東京市場 午前概況 円売り続かず、オセアニ通貨高も失速

2014年09月17日 12:35

午前の為替市場は円安が一服。海外市場で材料となった、米連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派スタンスの維持観測や、中国の政策期待などが引き続き手掛かりとなり、序盤こそリスク選好の円売りが先行した。ドル円は107.29円、ユーロ円は138.95円、ポンド円は174.47円、スイスフラン円は114.97円、加ドル円は97.73円までそれぞれレンジ上限を広げた。
 
しかし、FOMCの結果が思惑通り緩和的にとどまるのかどうかは、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が終了するまで流動的な部分もあり、円売りの勢いは限定的だった。関連市場では、高寄りした日経平均や上海総合指数は上昇一巡後に伸び悩んだ。
 
資源国通貨は上値の重い展開。中国の流動性供給へのポジティブな反応は続かなかった。豪ドル/ドルは0.9061ドル、豪ドル円は97.19円まで売り戻され、NZドル/ドルは0.8175ドル、NZドル円は87.61円まで下押しした。早朝に発表されたNZ経常収支では、1年間の赤字額が約3年ぶりの低水準となったが、材料視されなかった。
 
その他の通貨は、イベントを控えて様子見ムードが強く、ユーロドルは1.29ドル半ば、ポンドドルは1.6260ドル近辺と、狭いレンジでの推移が続いた。
 
この後は、海外時間でのイベントを控えて様子見ムードが強まるか。米FOMCがあくまでもメインイベントで、それまでは各通貨の値動きはそれほど期待しづらいだろう。ただ、欧州タイムには英失業率やユーロ圏消費者物価指数など重要視される指標が控えていることもあり、結果を受けて欧州通貨中心に動意付く可能性もあるか。
 
 
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