東京市場 午前概況 円売り加速、ドル円は7年ぶりに115円を回復

2014年11月06日 13:05

東京午前の為替市場は、円売りが加速。特に新たな手がかりなかったものの、ドル円は海外市場からのドル高・円安地合いを引き継ぎ、2007年11月以来、7年ぶりに115円を回復。115.33円まで上昇した。大台をつけにいく仕掛け的な面もあったようで、いったん114円後半へ下押す場面も見られたが、下押し水準でも底堅さを維持した。クロス円も堅調で、ユーロ円は143.98円と1月以来、ポンド円は184.07円と2008年10月以来の高値、加ドル円は101.08円をつけた。また、スイスフラン(CHF)円は119.59円と、1982年以来の歴史的な水準を回復。
 
本日は豪10月就業者数が発表されている。強い結果が示されたが、正規雇用者数変化が前回の+2万1600人から-3万4900人へ大幅に下方修正。また非常勤雇用者数変化は前回の-5万1300人から+1万1200人へ修正された。弱い内容を含むもので、豪ドル/ドルは0.8554ドル、NZドル/ドルも0.7668ドルまで一時下落。豪ドル円も88円割れへ下振れたが、円売り圧力が高まると98.80円まで上昇。NZドル円も88.69円まで本日のレンジ上限を広げた。
 
ドル円は115円回復を果たした。午後に目立ったイベントはないが、材料不足のなかどこまで上値を伸ばせるか見定めたい。また、本日は欧米タイムに欧州中央銀行(ECB)理事会や米新規失業保険申請件数ほか、動意につながりやすいイベントが控えていることもあり、動意に一巡感が生じると、欧州勢の参加まで様子見ムードが強まる時間帯もありそうだ。
 
 
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