東京市場 午前概況 円売り優勢 FOMC後の動きに巻き戻し

2015年01月29日 12:47

午前は円売りが優勢。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の円高が巻き戻された。日経平均株価の下値が広がらなかったことも背景。財務省が発表した先週末時点の「証券売買契約等の状況」で、非居住者による株式・投資ファンド持分が買い越しに転じていたことも意識されている。
 
ドル円は118.10円、ユーロ円は133.31円、ポンド円は178.91円、豪ドル円は93.30円、NZドル円は86.74円、加ドル円は94.30円まで反発した。仲値に向けたフローにも助けられると、株価の下げ幅縮小で終盤になって上値を伸ばした。
 
ユーロドルは1.12ドル後半、ポンドドルは1.51ドル半ばで小動き。FOMC後の米株安・債券高のなかで進んだ、ドル高に対する調整はみられなかった。NZ準備銀行(RBNZ)の中立転換や貿易収支の予想外の悪化を消化し、NZドル/ドルは0.73ドル半ばまで持ち直し。豪ドル/ドルはまちまちだった豪物価統計の結果にはほとんど反応せず、0.79ドルを中心とした振幅に終始した。
 
本邦株価が最近の流れを意識し、海外の動きと一線を画してさらに騰勢を強めれば話は変わってきそうだが、円が追随してドル円のレンジ脱却に寄与するような展開は想定できない。円安の継続性を午後は見極めたい。