東京市場 午前概況 円売り優勢 ドル円は5日以来の高値へ上伸

2014年08月14日 12:34

東京タイム午前は円売りが優勢。ドル円は前日の米市場からの流れも踏襲する格好で、仲値前後にかけて上値を伸ばすと102.66円まで上伸し5日以来の高値を示現した。薄商いのなか、本邦および海外ネームからまとまった買いが持ち込まれたとの声が聞かれている。4日続伸となった日経平均株価が、円安推移に呼応するように上げ幅を広げると、それを支えにドル円も買われるといった連鎖反応がみられた。ユーロ円は137.11円、ポンド円は171.21円、豪ドル円は95.38円、加ドル円は93.99円まで下値を切り上げるなど円が軟調。
 
NZドルはNZ4-6月期小売売上高が、市場予想を上回ったことを手掛かりに、対ドルは0.8489ドル、対円は86.95円まで買いが先行した。ただ、時間外の米長期金利の持ち直しや、ドル円の上昇で全体的にドルが強含みで推移すると伸び悩んだ。小売データの前に発表されたNZ7月企業景況感(PMI)は前月から鈍化しており、楽観的なNZドル買いは一時的。NZドル円も円安地合いのなかで上値を伸ばせない展開となった。ユーロドルは1.33ドル半ば、ポンドドルは1.66ドル後半で小動き。豪ドル/ドルは0.93ドル前後で小幅な振幅に終始した。
 
午後はフローが落ち着けば、円売りの流れも徐々に後退していくか。ロンドンタイムでは独やユーロ圏の4-6月期GDP・速報値の発表が予定されており、対ドルもさらに様子見ムードを高めそう。ドル円はテクニカル的にも下値不安が払しょくしており底堅さは維持しそうだが、市場参加者が乏しく値動きが軽い印象のなかで上昇しただけに脆さも内包している可能性には警戒したい。
 
 
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