東京市場 午前概況 円が小幅高も、米感謝祭の休暇控え動意鈍い

2014年11月26日 12:14

東京午前の為替市場は円買い優勢に。ただ、27日は感謝祭で米市場が休場となるほか、前倒しで本日にまとめて発表される経済指標の結果を見極めたいとの思いから、円高の勢いは限定的だった。また、日経平均株価がマイナス圏ながら、前引けにかけて下げ幅を縮小したことも、円買いを鈍らせた一因。白井日銀審議委員が広島県金融経済懇談会で「リスク資産の買い入れ増額、政策の波及効果高める狙い」、「見通し期間終盤にかけて物価は2%に達する可能性」、「経済の下振れリスクを意識する必要」と述べたが、市場への影響は限定的だった。
 
ドル円は、昨日安値117.69円を下抜けして117.66円までレンジ下限を拡大した。クロス円も売りが優勢で、ユーロ円は146.88円、ポンド円は184.95円、スイスフラン円は122.13円、NZドル円は91.98円、加ドル円は104.49円までそれぞれ下げた。豪ドル円は、昨日の下落の反動や中国株が3連騰で年初来高値更新を続けていることもあり、100.50円を安値に100.88円まで戻したが、上値は重かった。
 
他通貨は、限られたレンジで振幅。ユーロドルは、ドル円下落を契機にしたドル売りで、1.2485ドルまで買いが先行した。しかし、ドル安が一巡すると1.2466ドルまで下げ幅を拡大するなど、狭いレンジで上下した。豪ドル/ドルも、0.8563ドルを高値に0.8530ドル台へ押し戻された。
 
午後も、動意は鈍いか。27日の米感謝祭の休暇を控え市場参加者の減少が見込まれるほか、クリスマス・セールの初日となる翌日のブラックフライデーの行方を見極めたいとの思いから、積極的な取引は見送られるだろう。株価動向を眺めながらも、限られたレンジでの振幅となるか。