東京市場 午前概況 円が小幅高、日経平均は節目到達ならず失速

2015年02月09日 12:15

午前の為替市場は、先週末の強い米雇用統計を受けたドル高・円安ムードが一服。ウクライナ情勢の緊張やギリシャの債務問題など目先の不透明感がなかなか晴れないことで、ポジション調整的な流れが優勢となった。
 
ドル円は、米長期金利が1.92%付近へ低下するのに連動して118.73円まで下げ幅を拡大。3桁上昇でスタートした日経平均株価が、節目の17800円を回復出来ずに上昇幅を2桁台へ縮めたことも上値を抑制した。クロス円の上値も重く、ユーロ円は134円半ば、ポンド円は181円前半、スイスフラン円は128円半ば、加ドル円は94円後半でさえない展開が続いた。また、豪ドル円は92.12円、NZドル円は87.22円まで低下した。とはいえ、ことさらポジション調整を進める材料はなく、下げ幅は小幅だった。
 
ドルに対する調整売りも進んだことから、他通貨はドルに対してはしっかり。ユーロドルは1.1340ドル、豪ドル/ドルは0.7778ドル、NZドル/ドルは0.7378ドル、ドル/加ドルは1.2507加ドルまでドルが反落した。
 
この後は、明日まで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議を見極めたいとの思いから、積極的な取引は控えら様子見ムードが強まりそうである。ただ、中国株がさえない中で、日経平均株価が下落に転じるようなら、株価動向を通じた円買いの流れが進む可能性はあり、一応警戒したい。