東京市場 午前概況 円が小幅安も動意は薄い

2014年08月11日 12:01

東京午前の円は小幅安。先週末のNY市場で、ウクライナ情勢への緊張がやや後退した流れが尾を引き、週明けの東京市場でも円の上値は重かった。ドル円は、早朝に102.22円までの戻りを試した。しかし、新たな円売り材料が乏しいうえ、東欧の地政学リスクは小康状態とはいえ、解決に向けた流れも見通せる状況になく、ドル円の上値は限定的だった。クロス円も小幅に上昇したが、ドル円の戻りが抑えられたことから、上昇一巡後は伸び悩んだ。ユーロ円は137.08円、ポンド円は171.50円、スイスフラン円は112.88円、豪ドル円は94.83円、NZドル円は86.62円まで円安が進む局面があった。関連市場では、日経平均株価は300円超反発したが、株高の流れはある程度織り込まれていたこともあって、為替市場の反応は限られた。
 
他通貨は動意の鈍い展開に。東京市場のマザー通貨である円の動向が鈍かったことから、他通貨も方向感は薄かった。ユーロドルは1.3400ドル前後、ポンドドルは1.67ドル後半、豪ドル/ドルは0.92ドル後半でそれぞれもち合った。
 
手掛かりが少ないほか、お盆休みを取得する市場参加者もいることから、東京タイムでは値動きをそれほど期待できる状況にない。この後も、ドル円・クロス円は株価動向を眺めながら、欧州勢の参入を待つ格好となるか。
 
 
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