東京市場 午前概況 全面安、日経平均は17000円割り込む

2015年01月06日 12:03

日午前の東京株式市場で日経平均株価は前日比455.48円安の16953.23円と4営業日続落、12月17日以来、2週間半ぶり安値で終えた。東証1部の業種別指数は33業種すべてが下落する全面安の展開で、日経平均は節目となる17000円を割り込んだ。
 
今月のギリシャ総選挙を巡り財政やユーロ圏に対する不透明感が強まり、また、原油安を背景にエネルギー関連株が下落、産油国への悪影響も警戒される中、昨晩の欧米株は大幅下落、東京株式市場でも売りが優勢だった。東証1部では鉱業株が5.21%安と大きく続落しており、その他金融業や保険業、ガラス・土石製品、金属製品が業種別では3%以上の下落となっている。また為替が円高に傾いていることから輸出銘柄を含めて主力銘柄が弱く、投資家心理を冷やしている。トヨタ自動車、ソフトバンク、マツダやメガバンクが軒並み下げている。アジア株も上海株を除いて総じて下落しており、午後の取引も頭が重い展開が続きそうだ。ただし、日銀によるETF買い期待は相場の支えになる可能性はある。