東京市場 午前概況 中国製造業PMI強く、オセアニア通貨高・ドル安に

2014年06月23日 12:21

東京午前の為替市場では、オセアニア通貨が堅調。6月の中国HSBC製造業PMI・速報値は市場予想を上回る50.8となった。景気判断の分岐点である50を上回るのは昨年の12月以来。中国の景気減速が続いているなかで、前向きな兆候が示された。豪ドル/ドルは0.9444ドル、NZドル/ドルは0.8734ドルまで上昇。豪ドル円は4月4日の高値である96.33円をつけた。NZドル円は89.08円まで水準を切り上げている。
 円相場の方向感は薄い。オセアニア通貨買い・ドル売りを背景にドル円は101.98円までやや重くなったが、値動きはかなり狭い。ユーロ円は138円後半、ポンド円は173円後半で小動き。加ドル円は95.08円まで強含み、今年1月以来の高値を更新。日経平均株価は100円近い上げ幅となる場面があったが、最近は株高・円安のパターンが希薄で、本日も同様だった。
 欧州通貨はしっかり。ユーロドルは1.3605ドル、ポンドドルは1.7034ドルまで水準を切り上げた。オセアニア通貨主導でややドル安に振れている。
 東京午後の為替市場では豪ドルが上値を伸ばす可能性がある。豪ドル/ドルは年初来高値である0.9461ドルが視野に入っており、この付近の抵抗感をこなせば上値が開けそうだ。豪ドル円も96.52円の年初来高値を上回ると上昇に弾みがつくのではないか。豪ドル/ドル、豪ドル円ともに攻防の分岐点に差し掛かっている。ドル円はやや弱含んでいるが、気にかけるほどの値動きは発生しないだろう。
 
 
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