東京市場 午前概況 ユーロ円につれ安、ユーロドルは年初来安値更新

2014年12月30日 12:08

午前のドル円は序盤こそ120.60円前後と、NYタイム終盤のドル高水準を維持して取引を開始させた。ただ、今年も立会最終日にその年の高値を示現するか期待された日経平均株価が、前日比150円安付近まで下げ幅を拡大したため円買いが優勢となった。ドル円は需給の偏りによるフローにも目立ったものがなく、仲値を通過すると120.43円まで下値を拡大した。
 
ユーロ円も146.20円まで下値を拡大。これにつられてユーロドルも1.2135ドルまで下押し、年初来安値を塗り替えた。ギリシャの政局混迷を嫌気した昨日のような売りではなく、ユーロ円下落につれた値動きとなったもよう。ポンド円も186.81円まで下押した。
 
原油安が重しとなり軟調だった資源国通貨は、対ドルではNY引け値水準を維持。ただし対円は円買い地合いが強まると軟化し、豪ドル円は97.83円、NZドル円は93.67円、加ドル円は103.41円までレンジ下限を広げている。
 
この後も、方向感を見定めるのが難しい展開が予想される。本日午後も、為替市場に影響を与えそうなイベントはなく、年明けに向けたポジション調整程度のレンジ内での値動きにとどまるか。ただ過去の例にならい、日経平均株価が後場に入りその年の高値を模索するような動きを見せる可能性も否定できないため、株価には注意したい。