東京市場 午前概況 ポンドは急落も、全般的には落ち着いた動き

2014年09月08日 12:00

東京午前の円相場は小動き。ドル円は105円ちょうどを挟んで上下した。先週末に発表された弱めの米雇用統計の余韻は限定的で、ドル円は105.24円まで強含んだ。ただ、先週のように上値を試すようなムードはなく、次第に伸び悩んだ。日経平均の方向感も限定的。
 
ドル円につれ、ユーロ円は136.32円、豪ドル円は98.60円、加ドル円は96.66円まで一時強含んだが失速している。
 
発表された4-6月期GDP・2次速報値は、消費や設備投資が弱く下方修正されたものの、弱い結果は織り込み済みで特に反応はみられなかった。
 
8月の中国貿易黒字額は市場予想を上回った。輸出は前年比+9.4%で、市場予想の同+9.0%を上回ったが、輸入は同-2.4%となり市場予想の同+3.0%に反して落ち込んだ。輸入は2カ月連続の前年割れ。ただ、豪ドルの反応は限定的で、豪ドル/ドルは0.93ドル後半で小動き。
 
ポンドは急落。スコットランドの独立を問う住民投票の世論調査で、独立賛成派が反対派を初めて上回ったことが背景。ポンドドルは1.6165ドルまで下げ、年初来安値を更新した。ポンド円は5月以来の安値である169.74円をつけた。
 
ユーロドルは先週末からの安値圏で底ばい。1.2950ドル前後で推移している。
 
午後の円相場は引き続き小動きか。中国市場が休場のため普段よりも市場参加者が乏しく、値動きがこう着しやすいと思われる。利益確定の円買い・ドル売り圧力が高まっても、ドル円が深押しすることはなさそうだ。
 
 
XEMarkets 口座開設