東京市場 午前概況 ドル買い戻し・円売りで、ドル円・クロス円とも上昇

2014年10月14日 12:30

東京午前の為替市場は、ドルが買い戻される展開となった。ドル円は107円台を回復し、一時107.32円まで上値を拡大。NYタイム後半の下落幅を取り戻すかたちとなった。ユーロドルは1.27ドル前半と上値が重かった。ドル円の堅調さを受け、ユーロ円は昨日高値を上回る136.55円まで上昇した。
 
世界経済の先行き不透明感から、13日のダウ平均は下落し前日比223.03ドル安で引けた。これにともないドル売りが進み、ドル円は一時106円台まで下落し9月11日以来の安値水準を示現。ユーロドルは9月下旬以来となる1.27ドルまで上昇した。しかし東京タイムに入るとドル買い戻しが優勢となり、ドル円は107円台を回復。日経平均株価は前日比で300円近い安値水準と軟調だったものの、ドル円は堅調な値動きを見せた。豪9月NAB企業信頼感は弱い結果だったが、豪ドルへの影響は限定的。ドル円での円売りが影響して、クロス円全般で円安傾向に。ポンド円は172.49円、スイスフラン(CHF)円は112.97円までじり高。豪ドル円は94.52円、NZドル円は84.92円、加ドル円は95.84円まで円安推移となった。
 
午後も円じり安の展開か。ただ、本日発表される英物価指標や独ZEW景気期待指数を控え、様子見ムードも高まりそう。前日のドル売り・円買いですでに株安リスク回避をかなり織り込んだとの見方もあるため、欧州勢の参加によりドル買い戻しが一段と進む可能性もある。ロンドンンタイムからの値動きには注意したい。
 
 
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