東京市場 午前概況 ドル安・円高方向へ調整も値幅限られる

2014年06月26日 11:59

東京タイム午前、為替は昨日海外の流れを多少蒸し返し、ドル安・円高方向へ小幅に調整した。ドル円は、スポット応答日が月末・期末の30日となる仲値に向け、101.69円まで水準を下げた。もっとも、昨日の弱い米GDP後につけた101.62円を下抜くような勢いはなかった。
 オセアニア通貨は、足元で続いていた調整に対する反動の持ち直しが先行。昨日の海外市場では、GDPほか弱い米経済指標を受けて、異例の米低金利が継続するとの見方が広がり、キャリー取引が活発化するとの期待から資金調達通貨のドルが売られた一方、豪ドルやNZドルなど軟化していた資源国通貨が上昇した。東京タイムも、豪ドル/ドルは一時0.9415ドル、NZドル/ドルは0.8772ドルまでじり高。豪ドル円は95円後半、NZドル円は一時89.26円と底堅かった。豪ドルは伸び悩み、対円で95.64円まで小幅に下値を切り下げたが、大きく崩れてはいない。ただ、東京タイムの加ドルは、対ドルで1.07加ドル前半の動きに終始し、加ドル円は円買いの流れに影響され一時94.84円まで下押すなど、94円後半を中心としたさえない推移だった。
 欧州通貨は対ドル・対円でまちまち。市場がややドル売り・円買いに傾き推移するなか、ユーロドルは1.3635ドル、ポンドドルは1.6993ドルまでじり高となったが、ユーロ円は一時138.64円、ポンド円が172.75円へ下押した。
 月末・期末の仲値をこなし、動意につながりそうなイベントもない。東京タイムの為替はさらに動意を失うか。NYタイムの指標発表、そして本邦投資家は明日の東京タイムの指標発表を待つことになりそうだ。