東京市場 午前概況 ドル売り優勢、ドル円は114.05円まで下落

2014年11月10日 12:44

東京午前の為替市場はドル売り優勢。序盤はNYクローズ水準で推移するなか、日経平均株価が100円超の安値で寄り付いたことを受け、やや円買いが見られたが、その後に株価が下げ渋ると調整を一服させ、狭いレンジ内でもみ合いとなった。ただし、11時ごろよりドル売りが進み、中国株の底堅さを受けた豪ドル上昇の影響によるドル軟化もあって、ドル円は一時114.05円まで下値を拡大。6日に調整が強まった局面で下押してつけた114.06円をわずかながら割り込んで、5日以来の安値を示現した。一方でユーロドルは1.2490ドルまで上昇。またクロス円は、ドルを売って、円・ユーロを買い戻す動きの影響からユーロ円は142.50円前後でもみ合いに。ボンド円は181.35円まで、加ドル円は100.77円まで下押した。
 
一方オセアニア通貨は堅調。本日は、豪9月住宅ローン貸出は市場予想を下回る落ち込みを見せたが反応は鈍かった。また中国10月消費者物価指数は前年比で+1.6%と市場予想に一致、同生産者物価指数は-2.2%と予想以上の落ち込みとなったが、オセアニア通貨は底堅く推移。上海・香港相互株式投資制度が発表され、両市場が大きく上昇して取引を開始させていることが、資源国通貨のサポート要因になったようだ。その後、ドル売り圧力が強まると豪ドル/ドルは0.8682ドルまで、NZドル/ドルも0.7794まで上値を拡大。豪ドル円は99円前後、NZドル円は88.90円付近で底堅く推移した。
 
本日午後は、大きなイベントは予定されていないこともあり、米雇用統計を終えた現在、いったんは落ち着きを取り戻すと思われる。ただし、ドル円は114円割れを意識する水準にまで下落した。後場の日経平均株価を眺めながら、ドル円が114円の大台を維持できるかに注目したい。
 
 
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