東京市場 午前概況 ドル売り一服、ドル円は108円台前半で底堅く推移

2014年10月09日 12:47

東京午前の為替相場は、NYクローズの水準を維持したまま、大きな動きも見られず狭いレンジ内でのもみ合いとなった。ドル円は108円台前半で底堅く推移。ユーロドルは1.2730ドル付近で上値が重く、ユーロ円は137.70円付近でほぼ横ばいとなった。
 
東京序盤こそNYタイムに形成されたドル売りの流れが若干見られたものの、その後は底堅く推移。午前中は、英9月RICS住宅価格、8月機械受注、豪9月就業者数といった重要指標が発表されたが、各国通貨とも大きな動きは見られず取引材料にはならなかったもよう。日経平均は、FOMC議事要旨を手掛かりに急反発した米株市場に後押しされ、+70円の15666円で引けた。
 
このあとロンドンタイムに、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)が行われ、政策金利が発表される。政策金利は0.50%で据え置かれることが予想されており、市場への影響も限定的だろうが、ここ最近はトレンドに沿ったドル買い圧力とドルの調整売り圧力がせめぎ合っており、特に材料がなくともドル相場が動意付く可能性がある。
 
またFOMC議事録に「ドル高は輸出と成長へのリスク」とあるが、米当局が足元のドル高に対する警戒感を持ち始めている様子もあり、ドル高の調整が本格化する可能性は否めない。ドル売り一服後の今日午後、欧州勢が参加し始めた際の値動きに注視したい。
 
 
 
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