東京市場 午前概況 ドル円119円台で上下、中国CPIの反応限定

2014年12月10日 12:17

東京午前の為替市場でのドル円は119円台で上下動。昨日海外市場での値幅を伴った乱高下を経て、方向感が鈍くなっている。海外市場でのリスク回避ムードが続く中、ドル円は119.18円まで売りが先行したが、119.92円まで買い戻された。ただ、日経平均が前日比300円安水準まで下げ幅を拡大したことも重しとなり、120円台復帰を試す動きには持ち込めなかった。
 
中国11月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.4%と、市場予想の+1.6%を下回り、2009年11月以来の低い伸びとなった。同時に発表された同生産者物価指数も前年比で市場予想を下回る-2.7%となった。ただ、中国先行き景気への懸念と、当局による追加緩和策への期待感が交錯し、中国株が方向感が乏しい展開になるなど、影響は限定的。豪ドルはやや上値が重くなり、豪ドル/ドルは0.8265ドルまで弱含み、豪ドル円は99円を挟んで上値の重い動きとなった。NZドル/ドルは0.76ドル後半、NZドル円は91円後半で小動き。
 
ユーロドルは1.23ドル後半、ポンドドルは1.56ドル後半で小幅上下動。対円ではやや重い動きで、ユーロ円は147円後半、ポンド円は187円前半に水準を切り下げて推移。
 
午後も材料の乏しいなか、119円台での値動きになるか。日・欧と米国の金融政策の違いは明確であり、また大幅なドルの調整売りを済ませた後なだけにドルを買い戻す動きは根強いだろう。その一方で、120円乗せを果たすほどの材料も見当たらず、方向感の乏しい展開が予想される。
 
 
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