東京市場 午前概況 ドル円118円台で様子見、日経平均は昨年高値更新

2015年02月16日 12:19

東京タイム午前の為替相場は方向感が鈍く小動き。本日に予定されているユーロ圏財務相会合に注目が集まっており、様子見ムードが広がっている。ギリシャの債務交渉をめぐる協議が難航しており、決裂した場合にはギリシャがデフォルトに陥る可能性もあるだけに警戒感は強い。ドル円は118円半ばを中心に上下動。日経平均は反発し、昨年の高値を上抜けたが、為替相場の反応は限定的。本邦10-12月期GDP・1次速報値は前期比・前年比年率ともに市場予想を下回る結果となった。前年比年率では+2.2%と、2四半期連続のマイナス成長から脱却したものの、市場予想の+3.7%には届かなかった。GDP結果に株式・為替市場は悪材料視せず、反応は薄い。
 
クロス円は週明けの早朝にやや売りが先行したが、株高を下支えに小じっかり。ユーロ円は135円前半、ポンド円は182円後半、豪ドル円は92円前半、加ドル円は95円前半に水準を持ち直して落ち着いた動きが続いた。主要通貨は対ドルで底堅い動きも、値幅は限定的。ポンドドルは1.5433ドルまで1月2日以来の高値を更新し、豪ドル/ドルは0.7784ドルまで小幅高となったほか、ユーロドルは1.1380ドルを安値に1.14ドル前半に水準を持ち直して推移した。
 
予想比強めのNZ小売売上高を背景にNZドルは堅調な動き。NZ10-12月期小売売上高は前期比で市場予想を上回る+1.7%となった。NZドル/ドルは0.7503ドル、NZドル円は89.03円まで上値を伸ばし、ともに1月23日以来の高値をつけた。
 
午後ももみ合い相場が見込まれる。ドル円は119円前半の日足一目・雲の上限や5日移動平均線がレジスタンス、118円前半の日足一目・基準線をサポートに118円半ばを中心に方向感は鈍いか。