東京市場 午前概況 ドル円116円半ばでしっかり、日経平均は大幅反発

2014年11月18日 12:13

東京タイム午前の為替相場は小動き。日経平均は昨日の大幅下落の反動や米株の上昇を背景に一時300円を超える反発となったが、円相場の反応は限定的。ドル円は116.79円まで上値を伸ばしたものの、117円大台回復を試す動きには持ち込めず、116円半ばで小動き。
 
ドル円以外も手がかりが乏しく、動意は薄い。昨日の海外市場でドラギECB総裁の発言を受けて弱含み、ほぼ安値水準で引けたユーロドルは1.2477ドルまでわずかに買い戻しが進み、ユーロ円は145円前半でもみ合い。また、ポンドドルは1.56ドル半ばで推移。英利上げ時期の後ずれへの思惑から、先週末に1.56ドル割れ水準まで年初来安値を更新した後の戻りは鈍いまま。ポンド円も182円半ばで伸び悩む。
 
豪ドル/ドルは0.8729ドル、豪ドル円は101.80円まで小幅高。11月4日の豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録が公表されたが、手がかりとはならなかった。同議事録では、一定期間の金利安定が最も賢明な道筋だとし、豪ドルは引き続き高い水準であるとの見解が示された。また、NZドル/ドルは0.7947ドル、NZドル円は92.64円までレンジ上限を広げるなど、底堅い動きとなった。
 
今夕の安倍首相の会見を控え、ドル円は午後も116円台で底堅い動きが続くか。市場では、消費増税先送りと衆院解散・総選挙はほぼ織り込んでいるが、総選挙でも与党が勝利し、株高・円安が継続するとの見方が多い。材料出尽くしで、一旦調整が入るとしても、押し目買い意欲は強い。