東京市場 午前概況 ドル円108.69円まで調整、株価大幅続落も嫌気

2014年10月02日 12:40

東京タイム午前の為替相場はドル売りが優勢。ただ、本日欧州タイムでのECB理事会およびドラギECB総裁の記者会見と、明日の米雇用統計を控え、様子見ムードも強く値幅は限定的。前引けにかけて下げ幅を280円超に広げた日経平均株価の動きが嫌気され、109円を挟んで動意が鈍かったドル円は、昨日の安値108.87円を下回ると108.69円まで売りを強めた。
 
 
豪ドルは市場予想を上回った豪経済指標を背景に、買い戻しが優勢。午前に発表された豪8月貿易収支は7.87億豪ドルの赤字となり、前月や市場予想より赤字額が縮小し、同住宅建設許可は前月比で市場予想の+1.0%に対し、+3.0%と好調な結果となった。この結果を受けて、豪ドル/ドルは0.8803ドル、豪ドル円は95.80円まで買い戻しが進んだ。また、同じくオセアニア通貨のNZドルも買われ、NZドル/ドルは0.7856ドル、NZドル円は85.39円まで上値を伸ばした。
 
 
豪ドルや円に対してのドル売りにつられ、ユーロドルは1.2646ドル、ポンドドルは1.6219ドルまで小幅ながら買いが入った。連日さえない結果となった米経済指標もドルの重しとなった。ユーロドルは9月30日に1.2571ドルの年初来安値をつけてから下げ渋っているが、戻りは鈍い。ECB総裁は本日ECB理事会後の記者会見で、前回の理事会で示された資産担保証券(ABS)・カバードボンド買い入れ計画の詳細を明らかにする見通し。また、ユーロ円は137.30円、ポンド円は176.11円を安値に下げ渋ったが、株安も重しで上値は重い。
 
 
 午後は、注目の欧米イベントを控え様子見ムードが強まるか。ドル円は108円半ばから後半で買い意欲も強いとみられ、109円前後に水準を戻しての推移が見込まれ
る。
 
 
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