東京市場 午前概況 ドル円104円前半、早朝にドル高進行後は小幅調整

2014年08月25日 12:04

東京タイム午前の為替相場では、ドルが堅調地合いを維持。週明けのオセアニアタイムの取引が薄い時間帯にドル買いが先行した。直近の米経済指標が良好な結果が続いていることや、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録およびジャクソンホール・シンポジウムでのイエレンFRB議長の講演がタカ派寄りと受け止められたことから、ドルの堅調地合いが継続している。週末に伝わったロックハート米アトランタ連銀総裁の「(利上げ)来年初めとするか半ばとするか、あるいはそれ以降にするか議論することは極めて妥当」、「議論は本格的なものになる」との発言も材料視された可能性がある。
 
ドル円は早朝に104.49円まで1月23日以来の高値を塗り替えた。東京タイムでは、先週末に10連騰を果たせなかった日経平均株価が反発して寄り付いたものの円売りは強まらず。早朝のドル高にやや調整が入り、ドル円は104.12円まで水準を落としたが、窓を埋めるまでには至らず104円前半で底堅い動きだった。また、ユーロドルは1.3185ドルを安値に1.32ドル付近、ポンドドルは3月25日以来の安値1.6501ドルをつけてから1.65ドル半ばに下げ幅を縮小。オセアニア通貨は、豪ドル/ドルが0.9292ドルを安値に0.93ドル付近で重い動きが続いたほか、2月27日以来の安値となる0.8336ドルまで下落したNZドル/ドルの戻りは0.83ドル半ば止まり。
 
クロス円はドル円につられ上振れも、主要通貨の対ドルでの下落も重しとなり押し戻される。ユーロ円は138.05円から137.45円、ポンド円は173.22円から172.34円まで下押し、NZドル円は87.77円を高値に86.86円まで弱含んだ。また、豪ドル円は昨年6月以来の97円台を回復し97.22円まで高値更新後は、96.79円まで押し戻された。
 
午後のドル円は小幅調整の動きも念頭に置きたい。直近では株価との相関性がやや薄れているが、小反発で前引けした日経平均がマイナス圏に転じれば、ドル円は窓を埋める格好で104円大台割れを試す可能性はありそうだ。地合いとしては底堅いが、上昇が急ピッチだったこともあり、利食い売りも出やすい。
 
 
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