東京市場 午前概況 ドル円102円前半でこう着、日経平均は大幅反発

2014年05月13日 12:34

東京午前の為替相場では、ドル円・クロス円が海外市場の流れを引き継ぎ底堅い推移となったものの、値動きは限られた。欧米の株高を受け、日経平均は一時284円高の14433円まで上昇するなど強含んだ。ドル円は102.24円までレンジ上限を広げたが、21日移動平均線と日足一目均衡表・転換線が位置するこの水準では伸び悩み、102.20円前後でこう着相場が続いた。株高が下支えとなるも、25日にウクライナ大統領選挙を控えていることで、積極的にリスクを取りに行く地合いにはなっていない。クロス円も小じっかり。ユーロ円は140.74円、ポンド円は172.60円、NZドル円は88.20円まで上値を広げ、軒並み昨日の高値を上回った。
 時間外の米10年債利回りがやや低下気味に推移したこともあり、主要通貨は対ドルで底固い動きとなったが動意は鈍く、ユーロドルは1.3766ドルを頭に1.37ドル半ばでの推移となった。関係筋から、米医薬品大手ファイザーがアストラゼネカの買収提示額を再度引き上げる計画であることが伝わったことも好感され、ポンドドルは1.6883ドルまで買いが先行した。また、豪ドルはさえない豪住宅データの結果を受けてやや上値が重くなるも、下押しは小幅にとどまり、豪ドル/ドルは0.9351ドル、豪ドル円は95.55円で下げ渋った。豪3月住宅ローン貸出は前月比-0.9%、豪1-3月期住宅価格指数は前期比-1.2%となり、ともにプラス予想を下回る結果となった。
 ドル円は引き続き、102.23円付近の日足一目均衡表・転換線を明確にこなしきれるかが注目される。午後には、鉱工業生産をはじめ、中国4月の主要経済指標の発表が予定されており、結果がドル円の動意につながる可能性はありそうだ。
 
 
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