東京市場 午前概況 ドル円101円後半、株高下支えも利回り低下が重し

2014年06月19日 12:03

東京午前の為替相場はもみ合い。米株の上昇を好感した日経平均は続伸スタートとなって、3月7日の高値を上抜け、1月以来の高い水準をつけた。日経平均の堅調な動きがドル円の下支えとなるも、FOMC後の米長期債利回りの低下が重しとなり、102.01円を頭に101円後半で上値の重い小動きが続いた。時間外取引の米10年債利回りは緩やかに低下基調を維持。
 ユーロドルは1.35ドル後半で昨日の高値圏を維持して推移し、ユーロ円は138円半ばで小動き。ドンブレト独連銀理事の「ECBの最新の決定は非常に適切」、「低金利環境はやや懸念している」などの発言が伝わったが、ユーロ相場に反応は見られなかった。ポンドドルは1.70ドル大台を挟んでの推移となり、ポンド円は173円前半で小じっかり。昨日に英MPC議事録を通過しやや売りが強まる場面もあったが、早期利上げ期待感を支えにポンドの堅調地合いは続いている。また、オセアニア通貨は小幅に調整の下げが優勢。豪ドル/ドルは0.9393ドル、NZドル/ドルは0.8707ドルまで下押し、豪ドル円は95円後半、NZドル円は88円後半でやや上値の重い動きとなった。NZ1-3月期GDPは前期比で+1.0%となり市場予想をわずかに下回ったが、前年比では市場予想の+3.7%をやや上回る+3.8%となった。ほぼ予想通りの結果に市場の反応は限られた。
 午後のドル円は下値模索の動きを警戒したい。前場の日経平均の大幅上昇にも反応を示さず、米長期債利回りの低下を背景に上値の重い動きが続いており、後場の日経平均が利食い売りに押されて上げ幅を縮小する動きとなれば、101円後半でこう着しているドル円は200日移動平均線の101.63円付近まで下値を広げることもありそうだ。
 
 
XEMarkets 口座開設