東京市場 午前概況 ドル円101円半ば、中国PMIは予想上回る

2014年05月22日 12:23

東京午前の為替相場は小動き。今週注目の日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁の記者会見、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を通過し、ドル円は101円半ばを中心に狭いレンジ内で推移。米株高を背景に反発して寄り付いた日経平均は、上げ幅を前日比で200円超に拡大するなど堅調な動きとなり、ドル円・クロス円は底固い動きとなったが、リスク選好の円売りは限定的で、ドル円の上昇は101.59円止まり。日経平均の反発は織り込んでいる部分も大きく、円相場の反応は限られた。午前に発表された中国5月HSBC製造業PMI・速報値は49.7となり、引き続き景気判断の分岐点である50を下回ったが、市場予想の48.3を上回り、5カ月ぶりの高い水準となった。発表前に売りが先行していた豪ドルは買い戻しが優勢となり、豪ドル/ドルは0.9220ドルから0.9267ドル、豪ドル円は93.48円を安値に94.13円まで反発した。NZドルも買いが優勢となり、NZドル/ドルは0.8583ドル、NZドル円は87.17円まで上値を伸ばした。
 欧州通貨の動意は限定的で、ユーロドルは1.3680ドル付近、ユーロ円は138円後半で小動き。ECBによる追加緩和の思惑から戻りの鈍い動きが続いている。ポンドは、昨日の英小売売上高の力強い伸びや、英金融政策委員会(MPC)議事録の内容を背景とした買いが一巡し、ポンドドルは1.68ドル後半、ポンド円は171円半ばで小動きとなった。
 午後のドル円は101円半ばを中心にやや上値を模索する動きとなるか。予想比強めの中国製造業PMIで、中国景気減速への懸念が後退し、ドル円の下押しリスクは軽減された。昨日の高値101.63円を上回り、101円後半の21日移動平均線や、日足一目均衡表・基準線を試す動きに持ち込めるか注目したい