東京市場 午前概況 ドル円重い、中国PMIでオセアニア通貨堅調

2015年02月25日 12:04

東京午前、ドル円は118.62円まで弱含んだ。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の証言を受けて米利上げ開始を見据えたドル高観測は高まらず、短期筋の失望感につながった。仲値公示前後にかけたドル売り・円買いフローも重し。本日は月末のスポット応当日に当たる。ドル円の下げにつれ、ユーロ円は134.58円、ポンド円は183.54円まで軟化。
 
オセアニア通貨は堅調。月末でポジション調整の買い戻しが入ったうえ、中国2月HSBC製造業PMI・速報値が市場予想を上回った。景気判断の分岐点である50も回復している。豪ドル/ドルは0.7886ドル、NZドル/ドルは0.7536ドル、豪ドル円は93.58円、NZドル円は89.43円まで高値を塗り替えた。豪ドル/ドルは1月29日以来の高値をつけている。
 
ユーロドルは1.1352ドル、ポンドドルは1.5479ドルまで小幅にドル安に振れたが値動きは狭い。
 
東京午後、目立った動きがあるとすればオセアニア通貨か。豪ドル/ドルは2月以降のレンジ上限に達しており、押し戻されなければ豪ドル買い戻しが勢いづきやすい。豪追加利下げに対する警戒感はあるが、通貨安競争のなかで自国通貨押し下げ効果が相殺され、豪ドル安は進んでいない。豪ドルを買い戻す背景はあると思われる。