東京市場 午前概況 ドル円小動き、株価の上昇幅は想定内

2015年02月23日 12:03

東京午前の為替市場は小動き。先週末はギリシャ支援の一時的な延長がひとまず合意に至り、ユーロの買い戻しや円売りが入ったが、週明けの動意は乏しい。明日行われるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に焦点が移っている。日経平均株価は150円超続伸し、約15年ぶりの高値を塗り替えたが、株価の上昇幅は想定内で手がかりにはなっていない。発表された日銀金融政策決定会合議事要旨では、「多くの委員、原油価格が緩やかに上昇していくとの前提で、15年度を中心とする期間に物価目標達する可能性が高い」、「先行きの原油価格については不確実性が高く、達成時期は多少前後する可能性」との文言があった。
 
ドル円は119円前半で小動き。値幅は30銭程度にとどまっている。ユーロ円は135円半ばを中心に上下。ポンド円は183円前半、加ドル円は94円後半、豪ドル円は93円前半で動意が鈍かった。
 
ユーロドルは1.13ドル後半でもみ合い。ギリシャ支援の一時的な延長が合意に至ったが、ユーロは1.12ドル後半から1.14ドル半ばのレンジにとどまっている。ポンドドルは1.5369ドルまでやや弱含み。春節でアジア勢の動意が乏しいなか、豪ドル/ドルは0.78ドル前半で小動き。
 
東京午後は引き続き模様眺めか。金融市場の軸となるテーマはギリシャ問題から米金融政策見通しに移っており、イエレンFRB議長の証言に向けて動意は高まりにくいだろう。