東京市場 午前概況 ドル円一時117.24円、日銀会合控え様子見も

2014年11月19日 12:05

東京タイム午前の為替相場では円売りが先行。米株高を受けて日経平均が続伸で寄り付いた動きを眺めながら、ドル円は117円の大台を回復すると、2007年10月以来の高値を117.24円まで更新した。その後は、日経平均が上げ幅を失うなど伸び悩み、日銀金融決定会合や黒田日銀総裁の記者会見を控えた様子見ムードが広がる中、ドル円は117円付近に水準を戻したものの、堅調地合いは維持している。
 
円以外の主要通貨に対しても、ドル買いが優勢。ユーロドルは1.2516ドル、ポンドドルは1.5609ドルまで弱含んだ。資源国通貨も軟調で豪ドル/ドルは0.8672ドル、NZドル/ドルは0.7871ドル、ドル/加ドルは1.1328加ドルまでドル買い・資源国通貨売りが進んだ。NZの主要輸出品目である乳製品の価格指数低下や、原油先物の下落など、商品価格のさえない動きも資源国通貨の重し。
 
クロス円は小幅上下動。ユーロ円は146.81円まで2008年10月以来の高値を更新し、ポンド円は183.09円まで上値を伸ばすなど、クロス円は買いが先行したものの、ドル円の上昇一服と主要通貨の対ドルでの重い動きを受けて伸び悩んだ。豪ドル円は101.46円、NZドル円は92.10円、加ドル円は103.19円まで反落した。
 
午後もドル円は117円の大台定着を睨んだ動きとなるか。日銀金融政策決定会合の結果公表と、黒田日銀総裁の記者会見内容を見極める展開。金融政策は据え置きが見込まれるが、消費増税の延期で先行きの経済・物価情勢の見通しがどう変化するかに注目したい。