東京市場 午前概況 ドル円は109.34円まで上昇も円売り一巡

2014年09月25日 12:33

東京タイム午前は、海外市場の地合いを引き継ぎ、ドル高・円安が進んだ。NZドルはNZ準備銀行(RBNZ)の通貨高けん制を受け、1年ぶりの対ドル安値をつけた。
 
ドル円は、日経225先物の大証気配やSGXの堅調な寄り付きを受けて上昇。株式寄り付きを目前に109.34円と、先週末につけた直近高値109.46円を意識させる水準をつけた。ただ、その後は伸び悩み、資金決済が集中するゴトー日(5・10日)の仲値公示過ぎには、109.10円付近へ下押す場面も見られた。
 
クロス円でも円売りの強まる場面があった。ユーロ円は一時139.70円、ポンド円は178.50円、スイスフラン(CHF)円は115.58円まで小幅高。資源国通貨も、豪ドル円が一時96.95円、NZドル円が88.16円、加ドル円も98.73円とじり高。ただ、ドル円が株式寄り付き目前に高値をつけた後は伸び悩んだほか、対ドルで各通貨の上値が重く、クロス円の上値を抑えた。
 
対ドルでは各通貨軟調。ユーロドルは昨年7月以来の安値を1.2766ドルまで更新。ドラギECB総裁が、ユーロ圏の景況の弱さや、必要なら追加的な措置を取るとの見解に改めて言及した。ポンドドルは一時1.6316ドルと下値を探る動き。ドル/スイスフラン(CHF)は0.94CHF半ばで上下した。
 
NZドル/ドルはNZ準備銀行(RBNZ)が電子メールで「為替水準は正当化されず持続不可能」とNZドル高けん制の声明を発表したことから、昨年9月9日以来の0.8ドル割れとなり、0.7998ドルまで売られた。円安を先行させたNZドル円も16日以来の安値87.31円まで下落している。豪ドル/ドルも連れ安で2月以来の安値0.8818ドルをつけ、加ドルも1.1091加ドルまで加ドル安推移。豪ドル円も96.27円、加ドル円は98.43円まで円高方向へ押し戻された。スティーブンスRBA(豪準備銀行)総裁の「金融構造は順調に機能」など講演での発言は、金融政策の方向性への言及はなく市場動向に影響はなかった。
 
NZドルを中心にオセアニア通貨がさえない。対円でも水準を下げているが、他のクロス円への影響はいまところ限定的。ただ、ドル円はすでに上値追いの流れを一巡させており、ECB総裁発言を受けてユーロ円も下押し。円売りの流れはいったん盛り上がりにくくなっている。
 
 
 
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