東京市場 午前概況 ドル円は109円台回復、FOMC後のドル買い継続

2014年10月30日 12:07

東京タイム午前は、FOMCの内容をタカ派と受け止めた市場のドル買いが継続し、ドル円は7日以来、3週間ぶりのドル高・円安水準109.12円まで上昇した。海外市場で対ドルでの各通貨下落を受けて重かったクロス円も、円のマザー市場である東京市場では、ドル円の動向に、より影響されやすく、ユーロ円は137.74円、スイスフラン(CHF)円は114.20円、NZドル円が85.22円、加ドル円が97.51円まで一時上昇。豪ドル円も早朝の下押し水準95.38円から95.70円台まで、ポンド円も同様に174円付近から147.30円付近まで水準を上げる場面が見られた。
 
対ドルでは各通貨重い動き。ユーロドルは一時1.2616ドルと、23日につけた直近の下値の節目1.2614ドルに迫った。ポンドドルも16日以来の安値1.5967ドルまで下落。ドルCHFは0.9560CHFまでドル高・CHF安推移となった。
 
豪ドル/ドルは0.8760ドルを下値に安値もみ合い。豪7-9月期輸入物価は前期比-0.8%となり、市場予想の+0.2%に反してマイナス。ただ、前期の-3.0%より低下幅が縮小。同輸出物価指数は前期比-3.9%となり、市場予想-4.7%よりマイナス幅が縮小したものの、前期の-7.9%に続きマイナスを維持した。強弱の判断が難しい内容で、豪ドルは素直に反応できなかった。
 
NZドル/ドルは、NZ準備銀行(RBNZ)の金融政策発表後の売りを0.7774ドルまで広げたが、その後は0.78ドル台でもみ合った。
 
午後もドル円は、基本的に現状のドル高・円安地合いを引き継ぎそう。株価の上昇も、リスク選好の円売りとなって、ドル円にフィードバックしている。ただ、上値の重さを感じさせた際の、利益確定の円買い戻しへの移行も素早そう。もっとも、そうした動きがあったとしても、一巡後は今夜に米7-9月期GDP・速報値の発表を控えた様子見姿勢を次第に強めていきそうだ。
 
 
 
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