東京市場 午前概況 ドル円は109円前半で小じっかり、NZドルは急落

2014年09月29日 12:48

東京タイム午前の為替相場ではNZドルが急落。NZ準備銀行(RBNZ)が、2007年7月以来の最大額となる5億2100NZドルを8月に売却したことが明らかになった。RBNZの大幅な市場介入が嫌気されてNZドルに売りが強まり、NZドル/ドルは昨年9月以来の安値を0.7749ドルまで大幅に更新、NZドル円は84.79円まで急落した。同じくオセアニア通貨の豪ドルもつれ安で、豪ドル/ドルは0.8702ドルまで下押し、1月下旬以来の安値をつけたほか、豪ドル円は95.22円まで弱含んだ。
 
ドル円は買いが先行し、先週末につけた年初来高値109.54円に迫る109.52円まで上値を伸ばしたが、米株高を好感し反発して寄り付いた日経平均が伸び悩んだこともあって上値は伸ばせず、109円前半から半ばでの小動きが続いた。主な経済指標の発表もなく手がかりが乏しい中、動意は限られた。今週、国内では本日から臨時国会が召集されるほか、1日には日銀短観の発表が予定されており、米国では9月ISM製造業景況指数や同雇用統計の発表が控えていることも、様子見ムードを強めている。
 
欧州通貨も重い動きで、ユーロドルは2012年11月以来の安値を1.2667ドルまで更新した。欧米の金融政策の方向性の違いがより鮮明になっているほか、景況感格差が広がりつつある中、ユーロの下落トレンドは続いている。ポンドドルも、1.6216ドルを安値に1.62ドル前半で上値の重い動きとなった。対円では底堅い動きで、ユーロ円が138円半ばで下げ渋り、ポンド円は177.21を安値に177円後半に水準を持ち直した。
 
ドル円の下値は堅く、もみ合いながらもレンジを切り上げており、先週末につけた年初来高値109.54円を塗り替える可能性はありそうだ。ただ、午後も手がかりが乏しく相場全体の値動きは限られるとみられ、110円の大台を試す動きに持ち込むのは厳しいか。
 
 
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