東京市場 午前概況 ドル円は102円後半レンジ、米雇用統計控え様子見

2014年08月01日 12:26

東京タイム午前、為替は今夜に注目イベントの米雇用統計発表を控え、限られたレンジで上下した。ドル円は102.75円まで下押しを先行させたものの、102.93円まで小反発し円安水準を維持。値幅は限られた。ユーロ円が137.58円まで下押し後に137.77円まで戻すなど、クロス円もおおむねドル円と似通った動き。ポンド円は173円半ばから後半、スイスフラン(CHF)円は113円前半で推移。ユーロドルは1.3390ドル前後、ポンドドルは1.68ドル後半で小動きだった。
 
豪ドルは、中国・豪指標結果を受けた動意はあったが、上下ともにトレンドを強めるには至らなかった。強い中国7月製造業PMI(結果51.7、市場予想51.4、前月51.0)の発表にかけ、豪ドル円は95.81円、豪ドル/ドルは0.9317ドルまで上昇したものの伸び悩んだ。前期より弱い豪4-6月期生産者物価指数(前年比+2.3%、前期+2.5%)、中国7月HSBC製造業PMI・改定値の下方修正(結果51.7、市場予想・速報値52.0)を受け、豪ドル円は95.55円前後、豪ドル/ドルは0.9280ドル台へ一時下押した。NZドル円は87円半ば、NZドル/ドルは0.85ドル付近を中心としたレンジ。いずれも限られた値幅にとどまった。ドル/加ドルは1.09加ドル前半、加ドル円も94円前半で動意薄。
 
午後も、NYタイムのイベントを前にした様子見が続きそうだ。米雇用統計は、非農業部門雇用者数が程良い強さになり、緩やかな回復が続くとの見方。米早期利上げ観測が強まる状態にはならないとみられている。ただ、結果が強すぎて利上げ前倒しの観測が強まって株価が下落したり、あるいは意外な弱さで米景況への懸念が強まるといった、両サイドのリスクをにらんだ神経質な状態。雇用統計の底堅さを見込むコンセンサスと、足元で弱い米指標が散見され始めてきた状況の差異も、同イベントを控えた市場の観測を交錯させ、様子見姿勢を強める要因となる。
 
 
 
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