東京市場 午前概況 ドル円は調整で120円割れも値動き限定的

2015年03月06日 12:15

東京タイム午前の為替市場では、今夜の米雇用統計を前にしたポジション調整が円買い戻し方向で進んだ。日経平均株価は約15年ぶりの高値をつけたものの、このところリスク選好の円売りにつながらない。日銀の1-3年物オペ減額を受けて、本邦中期債の利回りが上昇し、円買いが強まった。ドル円は一時119.92円まで下落。ただ、イベント前の市場では強いトレンドが発生しにくく、値動きは限られた。
 
ユーロ円も132.18円まで円高推移。ユーロドルが一時1.1014ドルまでじり安となったこともユーロ円の上値を重くした。しかし対円でのドル下落を手掛かりにユーロドルが下げ渋るなど、市場全般的に方向感は出にくかった。ポンド円が182.76円、スイスフラン(CHF)円は123.23円、資源国通貨もNZドル円が89.81円、加ドル円が96.07円まで下落後は下げ渋り、豪ドル円は93円半ばで上下した。
 
対ドルで各通貨はまちまち。ポンドドルはユーロ安に連られて1.52ドル台で上値が重かった一方、スイスフランは昨日に1月15日にスイス国立銀行が対ユーロでの上限を撤廃して以降の対ドル安値をつけた反動もあって、0.97CHF台でCHF下げ渋りに。資源国通貨も昨日の軟化に対する揺り戻しとなった。
 
午後も限られた値幅で推移しながら、今夜の米雇用統計待ちの様相を続けそう。ドル円は120.00円にある非常に大きめな本日NYカット・オプションのマグネット効果もあって、動きをこう着させそうだ。